【理解不能!?】『イレイザーヘッド』(1977)の狂気的な世界を分かりやすく解説!




コンシェルジュ
コンシェルジュ
今回@toaru_cinemaで提案する映画は『イレイザーヘッド』(1977)。

今作は「意味不明」!という意見の多い映画ですが、監督デヴィッド・リンチ自身の思想を軸に、この映画を考察していくことで、彼の世界観がわかるような記事になっている。

作品情報

『イレイザーヘッド』(1977)©東映洋画

制作 1977年
ジャンル  ホラー
時間 1時間 29分
キャスト ジャック・ナンス
ジュディス・アンナ・ロバーツ
配信サービス Netfrix

 




あらすじ

鬼才デビッド・リンチ監督のデビュー作。悪夢のような出来事に見舞われ正気を失っていく男を、全編モノクロ映像でつづる。消しゴムのような髪形から「イレイザーヘッド」と呼ばれるヘンリーは、恋人から肢体が不自由な赤ん坊を産んだことを告白され、恋人との結婚を決意する。ところが彼女はおぞましい形相の赤ん坊に耐え切れずにやがて家を出てしまい、残されたヘンリーは1人で赤ん坊を育てることになるが……。1981年に日本初公開。93年に完全版が、2009年にデジタル・リマスター版がそれぞれ公開された。

引用  映画,com

『イレイザーヘッド』(1977)の位置付けとイラストイメージ

『イレイザーヘッド』(1977)©東映洋画

喜怒哀楽の位置付け

1人の男の生活は、付き合っていた女が妊娠したことで一変。

絶望や窮屈さ、不安を描いたオカルト感は、彼の中の夢や希望が失われて、哀しみを感じたので、位置付けは『哀』だと考える。

狂気さを感じる映画ではあるが、一方で子を持つというのは自由気ままに生きることをシャットダウンされるような、哀しさもあるのかもしれないと感じさせる部分が強いので彼の心を表すと『哀』であると感じる。

イラストイメージ

『イレイザーヘッド』(1977)©東映洋画

通常はこのようなポスター。

作ってもらったものがこちら。

しっかり映画のダークな世界観を背景に残しながら、彼女らしく今作もカラフルの融合が素敵だ。

Masako
Masako
今作も@mmmreverie_に自由に作ってもらいました!




【狂気的映画?】『イレイザーヘッド』(1977)の評価・感想

『イレイザーヘッド』(1977)©東映洋画

評価  IMDb  3.6/ 10
Filmarks / 5

評価自体それほど高い映画でないのはないのは一般的感覚からは理解できる。

そして、『イレイザーヘッド』(1977)の口コミ評価をTwitterからも引用してみた。

【低評価】

・グロい
・意味不明

低評価で多い二代ワード。

【高評価】

確かにグロいのも意味不明なのも理解できる映画だが、

コンシェルジュ
コンシェルジュ
そこをカルト的に描くからこそ、本質的に彼自身が抱える不安を理解できる感覚があるのではないかと思う部分はある。

絵一色の男の人生に息吹が吹きかかったとある2つの日

『イレイザーヘッド』(1977)©東映洋画

リンチは『デヴィッド・リンチ:アートライフ』(2016)でこう語っていた。

僕が描いていたのは約60センチ角の絵。ほとんど真っ黒な背景の中に緑色の植物や葉が少しだけ浮かび上がる。しばらく描くとタバコを吸ってえも見つめた。見ていると風の音が聞こえてきて緑がウドき始めた。僕は思った。”絵が動いて音も聞こえる。その考えに取りつかれたよ。”動く絵画”

そう見えた日から、彼の人生は画家として絵を描くだけでなく、動く絵画として彼の中で絵と映画の人生が共存しだす。

また別の日。

売れない画家であったリンチは、映画制作者に資金を援助するAmerican Film Institute(略称 AFI)に応募。

名だたる映画制作者が連なる中、自分が受かるわけもないと思っていたが、彼は見事選考に通り、作り出された映画が、今作『イレイザーヘッド』(1977)だった。

ドキュメンタリー映画から彼の思考を紐解き今作の創作に迫る

この映画を観るだいぶ前に、『デヴィッド・リンチ:アートライフ』(2016)という彼のドキュメンタリー映画を観た。

そこで彼は、子供の頃ワシントン州のスポケーンに住んでいた頃のことを、冒頭でこう語っている。

あの頃、僕の世界はとても小さかった。世界の片方の端には食品雑貨店とそこから2県離れた友達の家。反対側位の端はボビーという友達の家だった。

単純に彼の言葉は詩的でとても好きだ。

そして彼のいいところは、彼という人間に深い魅力があるため彼の作品を観なくてもいいかもしれないほど、終息しているところがあった。

ここでTHE END

良くも悪くも、私は彼の映画に興味がなく、プロフェッショナルを観ているような気分だった。

ただ1人の絵を描いていて、たまに映画も作っている男の物語を観ているような気分だった。

『イレイザーヘッド』(1977)赤ちゃんの存在と意味

『イレイザーヘッド』(1977)©東映洋画

謎の赤ん坊の正体は未だに明かされていませんが、牛の胎児という説が多い。

ただ彼自身、

「知ってしまったらきっと気持ち悪くなってしまうよ」

と言っていますし、彼が若かりし頃、物が腐っていく経過を地下室で実験していたことを考えると・・・

赤ちゃんは、彼のグロテスクな研究の末に作り出されたもので、少なからず人工的なエイリアン的なものでなく、本物のなにかを利用したものだと推測できる。

『イレイザーヘッド』(1977)は果たして本当に意味不明な映画なのか?

価自体それほど高い映画でないのはないが、映画界の巨匠たちは彼の作品を称賛する声が多い。

一般的な感覚では理解に苦しむが、彼の心の中は理解不能に見えて、表現方法が一般的でないだけなのだと感じた。

などの意見もある通り、彼の作品は彼そのもので、そこに彼のアーティスティックな想像力に自身の感情が乗っかっている、彼自身の苦悩を描いたシンプル映画なのだと思った。

コンシェルジュ
コンシェルジュ
彼そのものの作品ではあるが、遠回しに子供嫌いな感情が満載された作品を何年も制作されたら、そりゃあ奥さんは嫌になって逃げるわ。

工業地帯が作品の舞台であるが、そこもリンチの実生活に起因するもので、妊娠や苦悩や、不安も全て実体験なのだ。

『イレイザーヘッド』(1977)のまとめ

『イレイザーヘッド』(1977)©東映洋画

コンシェルジュ
コンシェルジュ
書き進めているうちに、自分自身がこの映画に取りつかれたような感覚になって、畏って書くより、コラム的に書いてみたいと今回は書いてみた。

画家を夢見るリンチにとって、当時付き合っていたペギーの妊娠は、妊娠=アートライフの終息を意味すると感じるのは妥当だ。

リンチ自身、主人公ヘンリーのように、我が子に悩まされたように、今作でも泣き止まぬ奇形児の子育てをせざるを得ない状況を描いている。

だが、彼は今でこそ結婚は幸せなものだと捉えていて、子を持つことへの幸せな気持ちも、彼が子供と接している姿を見ればとてもよくわかる。

彼が当時住んでいた環境を映画でも使用したことや、主人公もリンチと同様な部分を考えると、彼の恋人の妊娠も、彼自身の心の中であり、それを単純に彼は狂気的に描いているんだと思うのは打倒ですが、

カルト的に描くからこそ、彼自身が抱える不安の本質を垣間見ることができ、共感できた部分はある。

コンシェルジュ
コンシェルジュ
『気持ち悪そう!』と断定せず、ひとまず観て欲しい作品です。参考になったら幸いです!





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